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塩分はやはり敵?

1日に摂取可能な塩分はフライドチキン5個分

昨日はケンタッキーフライドチキンの食べ放題が話題となりました。
私も実はこのフライドチキンが大好きで、時々無性に食べたくなります。
でもカロリーと塩分ちょっと気になりますね。
オリジナルチキンの公表データでは、可食部1個87gあたり237kcal・Na 668mgとなっています。
Na 668mgは塩分換算で1.69g、2個食べるとしてカロリー474kcal・塩分3.4gです。
カロリーは兎も角、塩分は少し多いようです。

少し前のCareNet.comに塩分の多い食事は、やはり高血圧につながるという記事が出ています。
時々、ポテトチップを好きなだけ食べても、ナッツを食べても、短期間であれば害になる可能性が低いが、数年にわたって日常的に塩辛い食物を摂ると血管が損傷し、高血圧になる可能性があることが、オランダの男女5,556人を対象に行った研究で明らかになった。研究結果は、「Circulation」のオンライン版6月18日号に掲載された。高血圧リスクを軽減するために減塩を勧める米国心臓協会(AHA)のガイドラインの裏付けとなった。
・・・中略・・・
その結果、ナトリウム摂取量が多いほど尿中の尿酸およびアルブミンは高値を示し、尿酸値およびアルブミン値が高いほど、高ナトリウム食を継続した場合に高血圧を発症する可能性が高かった。ナトリウム摂取量が最も多かった人(1日6,200mg)では、最も少なかった人(1日約2,200mg、小さじ約1杯の塩に相当)に比べて高血圧になる可能性が21%高く、尿酸とアルブミンが高値を示すとともに塩分摂取が最も多かった人では86%高かった。

この場合塩分換算で最高値6,200mgは15.74g !(なんて恐ろしい)、最低値2200mgは5.58gです。
一方、日本人の1日あたり食塩摂取量は、平成21年は男性11.6g・女性9.9gとなっています。
最低値に近づけるためには、現在の半分にがんばらなければいけません。
まあ、『日本人の食事摂取基準』2010年版での成人の目標量は男性9g・女性7.5gですから、目標値まではなんとかがんばれそうですね。

でもフライドチキン5個分が1日の摂取限度と考えると、ちょっと厳しいかもしれません。
この場合は健康な方は、カリウムを摂取することで余分なナトリウム(塩分)を排出することが出来ます。
いわゆるカリウム食ですが、 野菜・果物・豆類等に多く含まれています。
高血圧に野菜や果物がよいというのも、ここにその理由の一つがあります。

塩分はやはり敵?_b0102247_2218948.jpg


ということで、1日に摂取可能な塩分はフライドチキン5個分、

くれぐれも食べ放題には注意しましょう。





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by ccr-net | 2012-07-05 22:20 | 健康
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