SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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ランニングはほどほどが一番

何事も適度が肝心

昨日は夕方からの新患ラッシュでクリニックはてんてこまい!
子供を含むスポーツ障害の若い方が目立ち、私は診察室とリハビリテーション室を行ったり来たり。
その中に月150kmを走る70代のベテランランナーが、今回は筋疲労で腰痛が出ていますが健康な方です。
実際には15kmを1時間以内で週2−3回走っているアスリートです。
凄いなあ・・・というのが正直な感想ですが、果たしてこれって健康にいいのでしょうか?

そんな時、今日のCareNet.comにランナーは寿命が長い、ただし過剰なランニングは心臓に有害という興味深い記事がでました。
ランナーは寿命が長いことが新しい研究で明らかにされたが、一方で、持久力を必要とするアスリートの心血管の健康に関する別の研究では、過剰な運動は心臓にベネフィット(利益)ではなく、障害を与えることが判明、心臓に対する負荷に限界点(tipping point)のある可能性が示唆された。
最初の研究は、米ジョン・オクスナー心血管研究所(ニューオーリンズ)のChip Lavie博士らが20~100歳の成人5万3,000人近くを対象に、ランニングと心血管関連死との関係を分析し、米サンフランシスコで開催された米国スポーツ医学会(ACSM)年次集会で発表したもの。
被験者は1971~2003年に健康診断を受け、研究開始時に心疾患、癌(がん)、糖尿病は認められず、約27%がランニングをしていた。国民死亡記録(National Death Index)のデータを用いた結果、ランナーの死亡率はそうでない人に比べて約20%低かった。また、週20マイル(約32km)超の距離、5~7マイル(約8~11km)/時以上の速度、または週2~5回以上の頻度で走らなければ、ランニングにより死亡リスクが低減した。
Lavie氏は「大量のランニングを行った場合のアウトカム(転帰)は、走らない場合ほどは悪くないが、距離や頻度、スピードが過大になると、軽めのランニングによる生存率へのベネフィットが失われるようである」と述べている。学会発表された研究は、ピアレビューを受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなす必要がある。

まとめると、1回10kmを1時間で週2−3回であれば健康に悪影響はないようです。
昨日受診された方は明らかにオーバーロード(過負荷)でしたので、とりあえず距離と時間の短縮(10kmを40分)をおこない、コンディショニングトレーニングを併用するようにしました。

ランニングはほどほどが一番_b0102247_725187.jpg


運動は量より質、
そして勿論体のコンディショニング(調整とバランスを整えること)が大切。
やりすぎないように注意しましょうね。



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by ccr-net | 2012-06-20 07:30 | 医療
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