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インフルエンザワクチン接種は皮内が効果的?!

予防接種のタイムラグはなくせないのか?

11月になりインフルエンザワクチン接種も後半戦に入りました。
今季のワクチンが不足気味なのは前回お話ししたとおりですが、その原因はワクチン生産の限界にあります。
日本のインフルエンザ生産メーカーはデンカ生研株式会社・北里研究所・化学及血清療法研究所(化血研)・阪大微生物病研究会の4つしかありません。
この4者で毎年のワクチンを支えているわけですが、その生産力には限界があり、一般的に増産はできません。
今季の日本でのインフルエンザワクチン総出荷予想量は約2,946万本でした。
このうち北里研究所の約478万本(1ml換算)の半数にあたる236万本が不具合があり廃棄、残りも再検査となりました。
11月になりようやく残りのうち120万本が徐々に出荷開始となっています。
というわけで、ワクチンの総数が明らかに不足しているわけですが、これは今年に限ったことではありません。
現状では慢性的な品不足となりそうです。

このワクチンの品不足、なんとか解決法はないのでしょうか?

実はあるのです。
現在インフルエンザワクチンの接種法は日本は皮下・米国は筋肉注射となっています。
接種量は0.5ml、効果は同等といわれています。
この2つの方法しかないのかというと実は第3の方法があります。
それは皮内注射です。

皮内マイクロインジェクションといわれる方法でのインフルエンザワクチン接種(Fluzone Intradermal )は、オーストラリア・カナダ・ヨーロッパ諸国など世界40カ国以上で承認されています。
Sanofi Aventis社の開発したこの方法の優れているところは、少量(1/5)で従来と同等の効果が得られることです。

実際、筋肉内投与のFluzoneでは、1回接種分0.5mLにインフルエンザA型とB型の血球凝集素がそれぞれ15μg含まれている。一方のFluzone Intradermalは、1回接種分が0.1mLで、インフルエンザA型とB型の血球凝集素がそれぞれ9μgと少量となっている。
 抗原量が少ないにもかかわらず、18歳から64歳の成人を対象としたフェーズIII(n=4276)においては、筋肉内投与のFluzoneとFluzone Intradermalでは同等の免疫応答が誘導されたことが確認された。
フランスの製薬会社のSanofi Aventis社は、同社製成人用Fluzone Intradermalワクチンの米国での販売承認を獲得し、極細針を用いたインフルエンザワクチンの接種が可能になる、と火曜日に発表した。
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また、通常の方法では接種に25mm~40mmの針を用いますが、
Fluzone Intradermal の針はわずか1/10の1.5mm!!

欠点はコストが従来の1.5倍と高価なこと。
(でも、この専用容器では当然かも・・・)

針が短く痛くなく、量も1/5となれば一石二鳥ですね。

米食品医薬品局(FDA)は、
2011年7月18日に今季のワクチンの一つとしてこのFluzone Intradermal を選定しました。

日本ではまだまだ検討中のようですが、果たしてどうなるでしょう?



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by ccr-net | 2011-11-06 20:10 | インフルエンザ | Trackback
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