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お年寄りの変化に注意

なんとなく元気がないのは危険信号

今日は8月ももうすぐ終わりということで、朝から多くの方でクリニックはいっぱい!
そんな中、9時少し前に一人の患者様からお電話を頂きました。
内容は、89歳のお父様がここ数日元気がなくなんとなく様子がおかしい。
可能なら往診してもらえないだろうか?というものです。
クリニックは、この時間帯がもっとも忙しい時間・・・往診の余裕はありません。
そこで、2Fの訪問看護ステーションから訪問看護師を出しました。
バイタルサインは一見異常がありませんが微熱(37.2度)があります。貧血もありそうです。
そこで緊急採血をおこないました。
結果、ヘモグロビンは6.8しかなく、細菌性の感染症も併発していました。
予備力のない高齢者ですので、精査加療目的ということで短期間のご入院となりました。

ご家族からは大変感謝して頂きましたが、
ここでの功労者は私たちではありません。
『なんとなく様子がおかしい』と気づいた息子さんが凄いのです。

同様の症例が先日もありました。
『95歳の祖父が、全身を痛がる』と家族の訴えがあり、本来そんな疼痛のでるような疾患をお持ちではないので来院して頂きました。
来院時、SPO2が50%で、胸部XPを撮ると両肺野ともにスリ硝子状陰影です。
そう“痛い”のではなく“苦しかった”のです。
すぐに基幹病院にご入院、精査の結果『特発性肺線維症の急性増悪』という診断でした。
数日は予断を許さない状況でしたが、その後持ち直し、本日無事退院されたとご家族がお礼にみえました。
この時の、殊勲者も私ではなく“おかしい”と気づいたご家族です。

お年寄りの変化に注意_b0102247_19433725.jpg
大切なのは、“なんだかおかしい・・・”と気づく心、

毎日、きちんと高齢者を観察する習慣です。


あなたのおうちのおじいちゃん、おばあちゃんはお元気ですか?


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by ccr-net | 2010-08-30 19:43 | 医療
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