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国立大学医学部卒業生の責務

日米医学部の学費格差にみる私たちの責務は?

最近、twitterにはまりつつある(或いは、はまった)私ですが、そこで一人の米国メディカルスクールに学ぶ方を知りました。子育てしながら難関のメディカルスクールのM2を終了した女性です。

そこで、日米の医学部における学費の話になりました。
“医学部は高いから・・・”という彼女に
“国立大学では入学から卒業まで現在350万円みたいですね。私の頃は年間7万2000円”と答えました。
“うわ、そうなんですかあ。米国は桁はずれです。州民でも一年に学費だけで300万ほど。州外の学生はその倍近くです。生活費も足すと卒業までに3000-5000万円のローンを抱えるのが普通です”

誤解されないように、
米国の医学部は大学院ですので、これ4年間の学費です。
日本は当然6年間・・・

日本の私立医学部とほぼ変わらないような金額になってきますが、大きく違うのは米国では大半の学生が自分で学費を払うこと、日本は自分で払う方は私立では恐らく少数でしょう。

こうして考えたとき、私たち医師はやはり大きな借りが国にあります。
(国立ほどではありませんが、私立も多少はあるかと)

新研修制度になり、多くの卒業生が母校に残らず他所へ旅立っていくことがここ数年問題になっています。
でも、これって当たり前のことではないでしょうか?
母校の研修制度に魅力がないから、魅力ある施設・病院へ皆向かうのです。

責任は、魅力ある研修制度を提供できなかった大学にあると思う私はへそ曲がりでしょうか?
国立大学医学部卒業生の責務_b0102247_2252885.jpg
研修は、魅力ある施設でおおいにおこなってもらって結構、

但し、ある程度力がついたら母校に一定期間戻ってきてね・・・

だって、私たちは育ててくれた母校に、国に、みんなに、
大きな借りがあるのだから・・・


7年間大学で教員をし、その後救急病院へ移動し、
今はかかりつけ医をしている私のお願いです。


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by ccr-net | 2010-05-20 22:56 | 医療
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